魔法使いの弟子



入れ替わり立ち替わり、ありとあらゆることが夢の中で起こる。

「夢の中で思うこと」と「目覚めてから思うこと」の距離にいつもいつも泣きそうになってしまう。
ありとあらゆるメタファーに囲まれて、私の物語は作られていくことを思う。
物語が作られることを思う。

「私」は単なる筒のようなもので、ストローのように、何かがその中を通ることで機能するのだと
抜け道のようなものなのだと最近よく思う。

郵便屋の赤いバッグ、魔法使いのローブ、AがBへと変わること、BをCへと変えること。

あの人のことを考えている。

THE BEST OF THE BAND

THE BEST OF THE BOHEMIANS tour vol.1 恵比寿リキッドルーム公演に行ってきました。


この「今までのベストな曲とりあえずライブでやりますよ」ツアー、
いやはや果たしてどうなることかと思いきや、やはり彼らと遊ぶのはとっても楽しい。

前回のツアーと同じく、ちょっとぱんだ氏のMCはしんみりめだったけれど
でもでもよくよく考えたら、渋谷WWWでメジャーデビューレコ発ライブやってからまだ1年っすよ。
1年前って、「なんか面白そうだから観に行くかチケット余ってるし」みたいな感じでしたよワタクシ。
バンドもまだ全然。リキッドルームでやりますよってあの時言われてたら、それこそはぁー?ってなっちゃうような感じだったし。

そう思うと、なんだか私もうぅ〜となってしまった。の、でした。よ。(途切れ途切れ)


だがしかし


「また遊んで!」ってぱんださんが何回も言ってたけどー、
ほんとにボヘミアンズの音楽を聴くのはそんな感じで、趣味合う阿呆な(←褒めてるからね)友達のやってるバンドを安心してワーッてなって見てるような、一緒に騒いで楽しくて、まさに「遊んでる」みたいな気持ちになるわけ。

そりゃ「本間先生結婚して」とか「星川さん鼻高いマジ王子」とか「本間先生の口の端にできた笑いジワ舐めたい」とか「星川王子の鼻筋に分度器あてたい」とか気持ち悪いことも思うけれど、まぁそれはバンドがかっこいいから仕方ない。

ただなんか、THE BOHEMIANSはとっても離れたロッケンロールスターなバンドなのではなくて、
目指すものが大きくなったり、少し周りが変わったりしても、いつだって彼らのやってる音楽は楽しくて、"古き良き"ポップミュージックに根差していて、そしてきっととても子供っぽい。

で、子供っぽいまっすぐな音楽を私はとっても好きだから、
多分THE BOHEMIANSもそーゆー音楽が変わらず好きだと思うから、
安心して私は彼らを見ていられるなあと思ったのでした。

そしてだからこそ、いつも私が彼らについて語ろうとすると、なんか上から目線とゆーか気持ち悪い言い方しかできなくなるのでした。
だって大事な友達がやってる音楽について話すのととっても似ている。そうそう、勝手だけど友達みたい。

だからまた遊んで、ずっと遊んで!
次の約束は大晦日、幕張ね!

20121018


雨がざぶざぶざぶざぶ1日中降っていて大変辛気臭い。陰鬱。暗い。
しとしと上品に降ってくれればまだ情緒を感じるのに、審美の心もない天気。

長靴を履いていると良いこと:水たまりに積極的に突っ込める。じゃぶじゃぶ。

久しぶりに渋谷に行ったけれど、お気に入りだった景色がなくなっていてさびしかった。

2012 summer

20120830
たとえ9月中盤まで休みだろうと、8月31日が過ぎれば残りは夏休みの残りカスのような日々になってしまうのだ。

20120827
「海にいるのは浪ばかり」なんか色々懐かしくなる空気。貝殻を放り投げた海。

20120824
エモーショナル・レスキュー隊の足音、鼻に抜けるハミング。

20120823
メール読んで泣いてる。私は今のあなたをよく知らないしあなたも私を知らないけれど、それでも言葉を交わせることが幸いで、あなたから学んだことはまだずっと美しい。そのことが本当に嬉しい。

20120822
そもそも読書に着地点なんてなくて、読後わたしを待ち受けているのは悠々と続く流れのようなもので、わたしはそれに巻き込まれ続けていくのだと。だから結論なんて「とりあえず」でしかないのだなぁ。とか考えたら全く理解が進まない文献も愛しく思えてこない。全然こない。

20120815
書き込む余白のたくさんある場所。挿し絵のない物語が好きだった。たくさん想像できるから。

20120809
澄んだ涼しい夜、きれいな月、まっすぐな風。美しい空気。

20120805
どこでもない場所から来た白い象は、悪い夢を鼻で束ねてジャングルに捨てるそうだ。ぐるぐるが蔓延る熱帯雨林で、悪い夢はゆっくり雨雲に育つらしい。そこから降る雨でできたのがこの海で、だから海の水は涙の味がするんだと、両手に南京錠をたくさんぶら下げた猿が話してくれた。

間違えたくない猿は、鍵のない南京錠をすべて自分の腕にはめている。「だって一度閉めたら二度と開けられないのに、間違ってるかもしれない場所に鍵をかけるのはいやだろ」と猿は言う。喋るたび、猿の腕の南京錠が揺れてうるさい。

20120721
There must be more than this provincial life. There must be more to ask what and why.

20120717
人間みんな自分が可愛いものだと思うので、わざわざ自分を正当化し続ける自分を他人にさらけ出す必要はないし、そこに同情や共感を求められても「そうだね、自分が可愛いんだよね」としかクマちゃんは言えないのだぞう。

可愛い「私」と私はどう付き合おうかしら〜?より、可愛い「私」をどう他者と擦り合わせていこうかに必死ですよ。毎日ぐーたら暮らしたいですよ。あと冬眠してぇよ。(クマだけに)

20120712
妹の家庭科のプリントに書いてあった「私は卵黄のような人になりたい」が今更ジワジワきてる。数日前に見た「好きな作家…遠藤周作は神」と同じくらいキてる。

20120709
目覚めるために夢をみて、夢みるために眠り、眠りのために目覚めるなら、長い長い螺旋の端はどこにあってどこにいくの。

20120705
久しぶりに箱庭作ったらものすごーく不安なものができて落ち込んだ。今まではやってるうちに楽しいの作れてたのに…コンテンツがないから、作れないし言葉にもできない。

20120703
雨が降った方が呼吸しやすいとはこれ如何に。海から来たからかな。

20120629
ブックオフで買った文庫本、裏表紙にレシートが貼ってある。文教堂書店西台店、97年9月25日。図書館の本に挟まってる貸出し記録みたいな、本が持ってる記憶がいとおしい。

20120624
閃きとずる休みと無から有を作り出す日々。意思疎通のための表現ばかり、性に合わなきゃ気が狂ってしまいそう。

20120623
sleep & sleep with the slim sheep by the sea. 波の音だと思ったのは砂が風で流れていく音。青ざめた珊瑚が欠けていくのが見える。

20120619
自覚された自意識過剰と被害妄想と胸いっぱいのナルシズムにぎらぎらラメと上野あたりのアクをぶっかけたよーなバンドであるよなぁ、THE YELLOW MONKEY

20120614
わからないことをわからないと言い続けるのが今現在私のできることなんだろう。

20120608
コンクリートの湿った香り。地面が熱を持ってるから、こんな蒸した匂いがするのかな。まるで土のようだ。

20120606
ブラッドベリ逝去。宇宙船のウが太陽系の外に飛び出してしまった。

「記憶」と「記録」と「記憶の記録」と「記録の記憶」を混同して変なことになっている。「読み取り専用ファイル」と「自動保存の編集中ファイル」とも重なる部分はあるんだが。

20120602
船を浮かべて記念撮影、みかん林にジャム色の空。だれかの声にゆっくり答える、あの子の瞳に万華鏡。

20120601
すべてを手に入れて、その上あんたの小鳥は歌えるって?そんなこと言ったって、私のことは手に入れられないでしょ、わからないでしょ、見えないでしょ、聞こえないでしょ。ぐるぐる回るわ。

2012 spring

20120528
もちこ(妹)「マックス・ウェーパーって誰?」

20120517
Picnic time for teddy bears, the little teddy bears are having a lovely time today!

Nicky Hopkinsの自伝を読んでる。Warm-upでNickyがいつも弾いてた曲、Teddy Bear's Picnic. どうやって弾いてたんだろう。はねるようなビート、いつものように優しい音色で?彼のテディベアのブギー。

20120512
大事な本に貼るしおりのような、すっかり名前を忘れてしまったけれど。一番好きなばらの花を大事な本に貼ったのだった。ふと表紙を開いて、ふわりとその時の記憶が香り立つ。私にこの本を、どうもありがとう。

20120505
Still looking for a word to say. I don't need something like "something weird" or things that don't really mean anything.

隙間にあるもの、というか、隙間そのもの 埋め尽くされたものに感じる違和感、その中にある筈なのに見つけられず歯がゆい思いをするときは、有るものではなく無いものに目を向ければいいのか。somewhere between nowhere and goodbye?


20120418
水滴に潜む月時代の昼の夢、星屑のレディと夜をぶっ飛ばして、30分後の世界に住む亀に会いに行く。

銀河鉄道999の最終話、メーテルが言う「朝露に濡れて光る蜘蛛の巣が好きだった」って台詞がやたらと好きなのだよー。間にある光るもの、像を映して反射して。線と線それぞれに輝くものはある筈で、輝き方は常に流れて変わっていく。

20120403
毛皮のマリーズの最後のライブを収めたDVDを観ました。0時を回って火曜日、The Rolling StonesRuby Tuesdayを思い出します。Brian Jonesのリコーダー、愛すべきマッシュルームカットと、その才能。


20120321
闇夜にかけたサングラスでオンザロード、HOWL IS HOLY 跳ねるビートがきっと足りない。

20120320
本とゆーものは"読まれる"ためにあって、"読まれる"ように陳列されなきゃいけないものだと思うんだけど、それがとっても叶えられた場所だと思った>松丸。反面、代官山蔦谷は期待はずれだったなぁ。

20120319
今日は久しぶりに嬉しくて涙しました。自分が力を注いだことが、言葉にされて認められるのはとても嬉しい。大したことじゃないかもしれないけれど、私にとってはとても大きなことでした。今日バイト2に来てくれたお客さん、みんなありがとう。お店のみんなもありがとう。

20120318
本を読んでいると、触れないように蓋をしてた部分に嫌でも気付かされる。罰は、恥は、何に対してのものだろう。

20120315
カウンセリング終わり。疲れたけど、実りは多い。物語の編集について話したけれど、この語りこそが編集作業なんだと思う。私が「私」の編集者なんだから、きっと私はすべてを受けおっていい。

贈物について考えてる。「わからない」もやもやした微妙な霧を払うことはとても怖い。それでも形をなぞっていかなければずっとこのままだ。生々しく覚えていられれば、なんていうのは単なる言い訳だし逃避だ。それが開き直りですらない言い訳として使われていることが、今ある問題なんだよ。

贈物が怖いのは a)返済の義務が生じるからか b)関係の変化がうまれるからか c)境界を侵されることが恐ろしいからか。c)に関してはなぜ恐ろしいか?をまだ考える必要があるんだけど、とりあえずこんなところかなあ。

20120314
優しくされることに慣れてないんでしょ、って、どうしても刺さる。好きなものにはそりゃ触れたいけど、でも触れられたいなんて考えたこともない。石けんも本も好きだけど、石けんにも本にも好きになってもらいたいとは思わないでしょ。

石けんとか本とか花とかと同列にしてるからなんかかみ合わないのか、良くわからない。好きでそうしてるわけじゃない、多分。「よくわからない」が挟まった部分は、多分掘り下げるところなんだろうが。

20120312
昨夜は世界で1番好きな人の夢を見ました。電話して19時半に中野で待ち合わせ。夢でも嬉しかった。また会えるのかなー。

20120305
実家と新居を往復して必要なものを持ってくるたび思う。大事なものって意外に覚えているから、必ずしも手元に置いておかなくてもいいのだ。大事なものが必要なものじゃないし、必要なものが大事なものじゃない。

ずっと覚えていたい本は「ずっと覚えていたい」ことだけ覚えていれば十分だし、ずいぶん前に読んですっかりあらすじを忘れてしまった話も、その時自分がどんなことを思っていたかを覚えていればいい。覚えてることは、きっと忘れないし。

だからねー、なんか何でもかんでも執着しないでいいんだなーって思った。エンデの本とか1冊も持ってきてないし、JoeさまのレコードもNicky Hopkinsのレコードも持ってきてないけど、でも別になくてもいい。大事なことは十分すぎるくらい知ってる。

お尋ね者とその羊

WHITE ROOM

WHITE ROOM

みんなきっと羊を連れてる。

大事な羊、帰したい羊、いらない羊、ただ寄り添う羊。
どんなに名付けても名無しの羊。

わたしの羊、くるくる毛皮にほこりがたくさん
絡まり絡まるコバエに、不機嫌に鼻を鳴らす
遠くから夜が来て、星が落ちる音が聞こえる。

羊に寄り添うと暖かい。たまにひづめが刺さって痛い。
いつまで経っても慣れない羊のにおい、血と肉のにおい、
頭を寄せた腹が、とくとくふくらんでへこむ、その温度に安心してしまう。
羊のくるくる埃っぽい巻き毛は、涙をはじくから顔が濡れる。

羊のことを思う。羊をわたしにくれたひとのことを思う。
羊は今日も不機嫌で、うるさい虫に鼻をならしてる。

                  • -

久しぶりにYOSHII LOVINSONを聴いたらなかなかいい歌を歌っていました。
吉井ロビン村。

ちょっとだけ京都



松江から京都に。空港みたいな駅。


烏丸六角堂が見えるスターバックス


庭を見に行った。苔!


こけこ(・V・)


なんか酔っぱらって撮ってたっぽい写真。友達の家に泊まった。


帰る朝。
写真が少ないのは観光らしいことをあまりせず毎日食っちゃ寝していたから。


鈍行で帰ってきたわけで、知ってる地名を見つけて嬉しくなったわけで。
朝6時前に出て、14時過ぎには東京駅着いていたけれども。


ただいまトーキョー。


おしまい。