THE END
泣きたくなるくらいに毛皮のマリーズが素晴らしい。
- アーティスト: 毛皮のマリーズ
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2011/09/07
- メディア: CD
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ラストアルバム THE END は何よりもただ「うつくしい」。
その達観した純粋さ故に解散してしまうのかとも思うけれど。
そしてそのうつくしさに惹かれて、ここのところはずっとマリーズマリーズ。
gloomyもティン・パン・アレイもコミック・ジェネレイションもrebel songも
とにかく寝ても覚めてもマリーズマリーズ。
そして終着点が提示された今、ますます彼らの変化を感じ取ってしまうことが寂しい。
「わかりやすい安心を神様 今すぐプリーズプリーズミー」
「愛も平和も興味ないよ だって君にしか興味ないもん」
「そうさ 2人の距離 それがこの世界の直径
そしてそれを縮めてく人類の歴史」
「愛するあなた」と「私」しかなかったマリーズの世界は、どんどんどんどん広がっていったのだ。うつくしさとえげつなさを引き換えに、というか、自然にそうなっていったのだ。ティン・パン・アレイどころか、ビューティフルの時点でその変化は始まっていたのだ。
バンドは、生き物だし。仕方ない面はあるのだけど。
そして彼らの辿った軌跡こそが、毛皮のマリーズの素晴らしさの最たるものなのかもしれないけど。
それでも、それだからこそさびしい。ひとりごち。
ただ私はあなたたちともっと一緒にいたかっただけなの。一緒にいたいの。