Banana Bread Pudding

庭のばらが、私のことを好きって言ってくれるなんて思ってもいなかった。

バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)

バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)

文庫化されていたとは。

こころを注ぎ続けた大好きなものに、逆に気持ちを注がれて
そしたら私は幸せすぎて死んでしまってもいい、と思えるほど。

好きなものに好きと言ってもらえれば、私は満足すら超えたところに行くのだろうと、
好きなものに気持ちを注ぎ続けられる限り、私は生きていくのだろうと、
そういったことを思います。

「この人みたいになりたい」はたくさんあって、
そうなれない自分が本当にみじめで無様で鈍感で情けなく思えるけれども
「なりたい」なれない私は、だからこそ生きていけるのだと
働きかけていけるのだと。