2011 autumn

20111128
怒り方がわからない。「自分が悪い」思考からはちょっとずつ抜け出せてるんだけど、じゃあそっからどーすりゃいいのかがよくわからん。「多分ここ怒るとこだよね、怒っていいよね、怒りたいなー」っていうのはあるんだけど、上手く出てこない。で、悲しくなって泣いてしまう。おろろ。

蓋されたみたいに気持ちにストップがかかっちゃうのよな。「なんでそういうことするの!?」って思っても、すぐに「でも私もいけなかったかもしれないじゃん」て打消されちゃう。ものすごく変なのはわかる。それだけはすごくよくわかる。でもどうすればいいのかわからない。怒り方がわからない。

20111123
「知らないことがありまくる」のを確かめるために知ろうとしている。知識が増える度わからないこと・知らないことは増えていく。膨張を続ける宇宙のようにね。

背表紙しか知らないブラッドベリだけど、彼が宇宙に連れてってくれるのは知ってるよ。宇宙船のウをぶっ飛ばして、宇宙のチリを大事に集めて、夜起きて、昼間は雨の日にしか外に出ないで、私たちは太陽を避けて生きていく。

2011119
今週のMVPは授業終了まであと10分って時に急にスイッチが入り、不倫が如何に個人の想像力に訴えかけるものであるかを早口で語った上、「でももしみんな好きな人がいて、相手にパートナーがいたら諦める?諦めないでしょ!?奪いたいよね!??」と学生に詰め寄ったラカニアンY先生。

20111113
りんごを何より愛する根っからの革命家。ノーを言い続ける彼は、いつしか支持を得一国の王になりました。この世界始まって以来の悲劇。シェイクスピアも涙を流すわ。

20111112
色んな澱にまみれて目が見えない私の上に、どうか光がさしますように。共にいてくださいますように。美しい日を、美しいと思える眼を、あなたが与えてくれますように。

20111107
すっかり夜です。背中のネジをフルに回してほしい夜。A型道徳家気取りのシニカルロマンチストのことなんてもうどうでもいいのです。透明になってしまうだけです。

真っ黒に塗りつぶした画用紙に爪楊枝で線を引けば、その下に塗られた極彩色が顔を覗かせます。ただ、線が引かれずには、そこには黒しかないのです。暗黒です。私は画用紙なので、色を見出すために誰かの爪楊枝が必要なのです。

でも、その誰かの爪楊枝によってどんな色が出てくるかは私にはわからないし、「誰か」もわからないでしょう。だから期待しても仕方ないのです。線が引かれたとき、初めてお互いわかるのです。それだからこそ、尊いのだと画用紙は思います。

20111105
折り重なった日々を射ぬく光の矢、生命のしずくを湛えた深い眼、痛いくらいに響く静寂、詩はエッセンス。たらたらだらだら連綿と続く日常を、そのたった一瞬を切り取っていく。点をうがつ。感性の弓で星を打ち落とすよう。

20111016
好きな本を何度も読み返したりそらんじたりするように愛している。モンデンキントとジギーとレプリカントと同じ箱に入っている。

200111010
万華鏡の眼には縦に伸びる虹彩、黙り込むルーシー。

蜘蛛達は帰ってしまった。「君がヒーローを殺したのだ」と歌って、バンドを解散させて。それでも、その糸で編まれた蜘蛛の巣の、朝露が光る様はひらすらに美しい。歌舞伎俳優のように赤毛を逆立てたフロントマンを思い起こさせる透き通った危うさ。

朝が迎えに来るよ。歌はとっくの昔に終わったよ。なぁなぁのナイフを持って膨大な時間を切り刻むの?胸と一緒に切り刻むの。光が照らせば、醜悪な自らに気付かずにはいられないことも知っているのでしょう。

20111009
「どうして」を言う相手は今ここにいる父になった彼ではなく、ミキアヤコと私をフルネームで呼び、筒井康隆を勧めながらヘラヘラ笑ってギネスを飲んでいた時の彼なのだ。私はそれからの彼を知らない。知らない相手に対して、時差のある言葉は投げかけられない。

実態がなくなって書き換えのきく思い出だけが残るのは大変都合のいいことだ。おめでたいことだ。それだからこそ実際に相手に会うのを躊躇してしまう。温度差を恐れてしまう。

ベルベット・ゴールドに透ける髪を振り乱して歌う志磨くんが焼き付いて。泣き笑いの壮大なるロードショウ、タイトルは「毛皮のマリーズ」。

20110915
I'm the fortunate cuz it's so easy to decide what I really like or not. Gotta great stuff to love! happy :D

20110908
世界きっての愚か者、胸いっぱいの愛と哀しみはどこに捨てるの