バイバイ、マリーズ
今更THE ENDで泣いてしまった。
毛皮のマリーズのラストアルバム収録、最後の最後の曲。
- アーティスト: 毛皮のマリーズ
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2011/09/07
- メディア: CD
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少し広すぎるくらいに感じた会場と、どことなくぎこちない客席。
不器用なバンドの終わりに何も言い表せないまま、結局マリーズ最後の日は終わってしまった。
ライブのラストはもちろんTHE ENDだった。
崩れ落ちるようにギターを弾く西くんと、それを支える志磨くんとを、
ハラハラしながら観ていた。「もう終わる」っていう気持ちと
「マリーズがんばれ、西くんがんばれ」って気持ちがごちゃごちゃになって、
涙はぽろぽろこぼれたけど、全然まだ言い足りないことばかりだった。
「良かった、ちゃんと武道館やれたじゃん」て彼らをほめたい気持ちもあったから
素直に「ばかやろー」って言えなかった。
その時の、消化不良みたいな、言いたいんだけど言葉が見つからない、みたいな
そういう気持ちが、今日改めて聴いたTHE ENDで一気に噴き出たみたい。
”さらば 僕の青春の光、さらば 僕らの美しい日々”
ギターソロが終わって、落ちるように床になだれこんだ西くんの姿を思い出しながら
本当に彼らの美しい日々は終わったんだなぁ、と思って少し泣いた。
武道館がマリーズの葬式だとしたら、今日は喪があけた日のようだった。
今までありがとう。マリーズはもういないけど、
ビューティフルに生きて死ぬための、ビューティフルに生きて死ねないかもしれない私の人生は、
多分まだまだ彼らの面影を引きずったまま続いていくんだろう。