バイバイ、マリーズ

今更THE ENDで泣いてしまった。
毛皮のマリーズのラストアルバム収録、最後の最後の曲。

THE END【初回盤】

THE END【初回盤】

丁度1週間前の月曜日、12月5日、彼らのラストライブを観に武道館に行ってきた。
少し広すぎるくらいに感じた会場と、どことなくぎこちない客席。
不器用なバンドの終わりに何も言い表せないまま、結局マリーズ最後の日は終わってしまった。

ライブのラストはもちろんTHE ENDだった。
崩れ落ちるようにギターを弾く西くんと、それを支える志磨くんとを、
ハラハラしながら観ていた。「もう終わる」っていう気持ちと
「マリーズがんばれ、西くんがんばれ」って気持ちがごちゃごちゃになって、
涙はぽろぽろこぼれたけど、全然まだ言い足りないことばかりだった。
「良かった、ちゃんと武道館やれたじゃん」て彼らをほめたい気持ちもあったから
素直に「ばかやろー」って言えなかった。

その時の、消化不良みたいな、言いたいんだけど言葉が見つからない、みたいな
そういう気持ちが、今日改めて聴いたTHE ENDで一気に噴き出たみたい。

”さらば 僕の青春の光、さらば 僕らの美しい日々”

ギターソロが終わって、落ちるように床になだれこんだ西くんの姿を思い出しながら
本当に彼らの美しい日々は終わったんだなぁ、と思って少し泣いた。

武道館がマリーズの葬式だとしたら、今日は喪があけた日のようだった。

今までありがとう。マリーズはもういないけど、
ビューティフルに生きて死ぬための、ビューティフルに生きて死ねないかもしれない私の人生は、
多分まだまだ彼らの面影を引きずったまま続いていくんだろう。